春の大祭を子安祭といい、今日では新暦4月中旬の2日間執行されるのが慣習です。
子安の名称は、宇美八幡宮の御神木である社殿向かって左側の槐(えんじゅ)の木を「子安の木」といい、安産育児の神社として「子安の大神」の称名もあり「子安の石」の信仰もあることなどから、春の祭りを特に年中大祭の一つとして「子安祭」の名称が生まれたと思われます。
隔年に神幸の儀式があり、当日、早朝よりその祭典が行われます。神幸の儀は井野頓宮へ向かう途中御休みの場として浮殿があり、その地名は今も残って居ることから、相当古くからの行事であったことがわかります。